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2019.02.23
近衛 はな シネマ倶楽部

新作映画紹介トーク 「まく子」

新作映画紹介トーク「まく子」

ゲスト
●鶴岡 慧子さん(映画監督)
●羽賀 翔一さん(漫画家)

 

「まく子」

タイトルをきいて、ここまで中身の想像ができない作品というのは稀有かもしれません。
予備知識皆無、なんの話か見当もつかないまま映画を見はじめるというのは面白いことです。
映画を見て、なるほど!西加奈子さんの原作を読んで、いろいろと納得しました。

今回は鶴岡慧子監督、そして『君たちはどう生きるか』の漫画家・羽賀翔一さんをゲストにお招きしました。

初対面のおふたりは息がぴったりで、映画と漫画の「表現」をめぐるお話は沼のように深くなっていき……
私はついていくのがやっと! 原作のあるものを視覚化することの
難しさと工夫、カット割りとコマ割り、いかに作品を他者に届けていくか……
とても興味深いお話を伺いました。ものづくりをする人の考え方って本当に面白いです。

鶴岡監督の映画を初期作からいろいろと拝見しましたが、
独特のエロティシズム、心情の表現が面白く、 他のメディアではない
「映画」という方法を隙間なく活用している方だと思いました。

短編「焦がれる鼓動」、長編「過ぐる日のやまねこ」が好きでした。
今回の「まく子」は、子供が大人になっていく心の揺らぎ、
やわらかい心を描いた作品。 あの不安で、うずうずする気持ち、思い出しました。

草彅剛さんが演じられたお父さん役がなんとも脱力系、色気があって、惚れ惚れしました。
息子とおにぎりを食べるシーンは必見です。

 

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