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2018.04.14
近衛 はな シネマ倶楽部

新作映画紹介トーク 「モリのいる場所」

新作映画紹介トーク「モリのいる場所」

ゲスト
●沖田 修一さん(映画監督)
●日比野 克彦さん(アーティスト)

 

モリのいる場所

熊谷守一(クマガイモリカズ)さん。
国立近代美術館の没後40周年の展覧会を見て、こころ掴まれました。

展覧会に行って、あんなに幸せな気持ちに満たされたのは
久しぶりでした。モリの作品は見れば見るほど見事で、
ほかに比べるものがないなと感じました。

止まっているのに、動いているような。楽しいのに、寂しくもあって。単純に見えて複雑。
自然をずーっとひたすらに見つめた人。
自然のなかにある微妙な平衡感覚みたいなものが作品にも宿っているのかしら、
あーすごいと素直に思いました。

今回ご紹介したのは、モリの晩年の一日を描いた
映画「モリのいる場所」。
沖田修一監督ならではの静かで優しい、ファンタジーの混じった作品です。

沖田監督、そしてモリの出身地岐阜県の美術館館長、日比野克彦さんにお話を伺いました。

日比野さんは、モリの「ものをみる目」、輪郭線の出現などについてアーティストの視点から語ってくださって、
おお!っと思いました。たいへん面白いお話でした。

本作品で、山崎努さん(モリ)と樹木希林さん(妻・秀子)はなんと初共演だったそうで!
沖田監督の演出談話もドキドキしながら伺いました。

監督の作品は色々と拝見していますが、作品のとおり、あたたかいお人柄の方でした。
人はもちろん、虫や爬虫類たちも生き生きと捉えられている映画です。
ワンカットごとに生き物の気配が濃厚で(虫の足音まで聞こえます)・・・瞬きが惜しい!

私ももう一度、心を澄ませて観に行きたいと思います。

 

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