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2017.10.07
近衛 はな シネマ倶楽部

私と映画 私と音楽 青木真治 映画「AA|音楽評論家:間章」上映+トーク

私と映画 私と音楽 青木真治 映画「AA|音楽評論家:間章」上映+トーク

ゲスト
●青山 真治さん(映画監督・小説家・音楽家・映画評論家)
●町田 康さん(小説家・ミュージシャン・詩人・俳優)

 

間章(あいだ・あきら)=AA 70 年代、日本の音楽界に多大な影響を与え、1978 年に 32 歳の若さで亡くなった音楽批評家。

『AA』は、間章について語る人々のインタヴュー映像で構成された長編ドキュメンタリーです。
全六巻七時間半……ながい、ながすぎる。

しかも一度見ただけでは理解できず、二度見てようやく語り手たちの言っていることがわかってきて、
間章像が朧に眼前に立ち上がってくる、そんな作品でした。

そうして雲を掴むような思いで手にした間章の本でしたが、ひらくと、そこには鮮やかな世界が広がっていて、
厚みのある言葉の背後には、命をかけて感じ、書いているひとりの人間の存在が確かに感じられるのでした。

ああ、そういうことだったのか、と映像のなかの人々が(語りにくそうに)話していたことが腑に落ちてきました。
これまでまったく知らなかった間章という人に、そんなふうにして出会いました。

『僕はランチに出かける』は読みやすく、おすすめです。
今回は青山真治監督、そして私が敬愛してやまない作家の町田康さんにゲストにおいでいただきました。

町田さんとお話できるということで、私はまた天にものぼる心地で、意味不明のことを口走ったやもしれません。
……それにしても、なにかを好きになるということは説明のつかないことなんだな、と間章の文章を読んでも思ったのです。

それは避けられないことだし、受け入れるしかない。
そしてやっぱり、とても尊いことなんだと思います。

 

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