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2017.03.04
近衛 はな シネマ倶楽部

私と映画 エドワード・ヤン監督 生誕70年・没後10年 傑作「牯嶺街少年殺人事件」公開記念トーク

私と映画 エドワード・ヤン監督生誕70年・没後10年 傑作「牯嶺街少年殺人事件」公開記念トーク

ゲスト
●阿部 和重さん(小説家)
●佐々木 敦さん(批評家)

 

エドワード・ヤン監督の「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」、
伝説の映画が25年ぶりに公開されています。

私は今回はじめて観ましたが、驚かされました。
三時間五六分画面に釘付けとなり、退屈している暇は一秒もありません。

終わった後に、もっとずっと観ていたいと思う、至福の映画体験をあたえてくれる映画です。
またリピートしてしまいそうな予感がします。

今回は作家の阿部和重さんと佐々木敦さんをお招きしました。
阿部さんは本作のVHSを所有されていて、ご自身の小説を書かれるとき、映画を流しっぱなしにすることもあるそうです。

「自分は、まさにこういうことがやりたい」
「自分ほどこの映画に影響を受けている人はいない」
と熱く語ってくださいました。

佐々木さんからは世界の映画史的観点からも台湾ニューウェーブを紹介していただきました。
会場のお客様のなかにも25年前に本作を観たという方が多く、映画愛に満ちた熱気漂う会となりました。

ヤン作品、どれも好きですが初期のオムニバス「光陰的故事」のなかの短編も素晴らしかったです。
蓮見重彦さんが「問答は無用だ。だまって映画館にかけつけ、この真の傑作に打ちのめされるがよい」と語る映画。

ぜひ映画館で、この一大事件を目撃してください。

 

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