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2016.03.05
近衛 はな シネマ倶楽部

私と映画 「映像の詩人 アンドレイ・タルコフスキー 神秘の巨匠 その作品の秘密に迫る!」

私と映画 「映像の詩人 アンドレイ・タルコフスキー 神秘の巨匠 その作品の秘密に迫る!」

ゲストは
●沼田 充義さん(東京大学文学部 ロシア東欧文学・現代文各論)
山本 政志さん(映画監督)
利重 剛さん(映画監督・俳優)


タルコフスキーの映画の存在は、私のなかではとても大きく、折に触れて見返しています。
見るたびにこちらの状態によって新しく気づくことがあり、驚くこともあり、
制作されてから数十年たっても、映画のほうも生き物のように変化しているんじゃないかしらと思うくらいです。

何度見ても見終わるということがありません。
明らかに、総合芸術としての映画のできること、その地平を彼方までひとり突っ走った人、(たいへんな頑固者だったそうですが)
美と真実の探求者、誠実な芸術家、———私はそう信頼しています。

今回は、ゲストにスラブ文学者の沼野充義先生、
映画監督の山本政志さん、監督で俳優の利重剛さんをお招きして、
『惑星ソラリス』『鏡』『ストーカー』についての、それぞれのタルコフスキー体験を伺いました。
みなさん相当にお好きだったので、かなりマニアックな話になり(笑)
……楽しかったです。

やっぱりタルコフスキーは芸術を愛する人の世界共通言語なんだと改めて思いました。
タルコフスキーは映画を撮るまえに、かならず黒澤監督の『七人の侍』と溝口監督の『雨月物語』を見たそうです。

日本文化に関心を寄せていて、『徒然草』なんかも愛読していた様子。
映画のなかにも時折日本の話がでてきます。
水や光、木々をみつめるタルコフスキーの透明な眼差しは、日本人に近い感覚もあるのかな。

私も、これからもずっと、タルコフスキーの映画とは
付き合って行きたいと思っています。

 

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