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2014.06.01
近衛 はな シネマ倶楽部

新作映画紹介 「春を背負って」

新作映画紹介 「春を背負って」

ゲスト
木村 大作さん(映画監督)

 

「春を背負って」

木村大作監督にゲストにお越しいただきました。

木村大作さんといえば、
日本映画史に数々の”伝説”を刻んでこられた名キャメラマン。

私は黒澤明監督の「用心棒」が大好きなのですが、あの映画の冒頭、
犬が人間の手首を咥えてくるシーンで、
犬にピントをばちっと合わせたのも、なんと木村さんなのです!

黒澤組で映画の原点に触れられたのち独立、
キャメラマンとしての道をスタートされました。

今回、木村さんの撮られた映画をいろいろと拝見しました。
「八甲田山」「駅」「あ・うん」「誘拐」「北のカナリアたち」などなど。

それからご自身でメガホンをとられた「剣岳 点の記」と、
新作「春を背負って」。 感じたのは、映画の「大きさ」です。

木村さんの映像には、どーんとした「大きさ」がある、
なんなのでしょう、それは画面からにじみ出るもので、
言葉では伝えづらいのですが、
決して小手先ではとらえることのできない大きなものが、
木村さんの映像にはうつしだされているのです……
そのスケールに、理屈ぬきで胸うたれました。

実際にお会いした木村さんも、大きくてパワフルな方でした。
あたたかい方でした。 (そして、声も、ものすごく大きいんです)

とにかく腹の底から、身体ぜんぶで、映画と人間を愛してる方なんだなぁと、
「生ける映画」みたいな方だなぁと、そんなふうに感じました。

お会いできて、嬉しかった。
嬉しすぎて、その夜は眠れませんでした。

 

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