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2013.08.03
近衛 はな シネマ倶楽部

新作映画紹介 「夏の終り」瀬戸内寂聴原作 愛の物語

新作映画紹介「夏の終り」瀬戸内寂聴原作 愛の物語

ゲスト
●熊切 和嘉さん(映画監督)
●越川 道夫さん(プロデューサー)

 

映画「夏の終り」。
瀬戸内寂聴さん原作の、大人のラブストーリーです。

満島ひかりさん、小林薫さん、綾野剛さんの演ずる不思議な三角関係。
作品のなかを流れる濃密な映画の時間に、痺れました。

今回はゲストに、熊切和嘉監督、プロデューサーの越川道夫さんにおいでいただきました。

成瀬巳喜男の「浮雲」やトリュフォーの「アデルの恋の物語」などにつづくような、
「メロドラマがつくりたい」という越川さんの長年の思いが、この作品に結実。

熊切監督の、穴のあくほど人間を見つめる、そういうスタイルが、
映画に生々しいリアリティを与えています。

熊切監督と越川さんのコンビは、「海炭市叙景」にはじまるそうです。
「海炭市叙景」も、私はたいへん感動しました。素晴らしい作品です。

嘘のない本物の人間が描かれている、稀有な作品だと思います。

トークのなかで、小林薫さん「ダメ男を演じたら天下一品」という発言がありました(笑)
「夏の終り」の小林さんも、哀愁があって、女がほおっておかないタイプのダメ男です。

満島さんとはじめて待ち合わせをするシーンの小林さんの台詞は、女心を鷲掴み。
ああいう台詞が言える小林さんはすごいし、台詞が書ける脚本家の
宇治田さんもすごい・・・ と私は感心のしどおしでした。

 

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